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バイナルフェンスとはどんなもの
特徴やメリット・デメリットを解説

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目隠しや防犯、お家を引き立たせるために便利なエクステリアのアイテムといえばフェンスです。フェンスにはアルミ・木製・スチール製などいろいろとありますが、近年日本でも注目が高まっているのがバイナル製のフェンスです。この記事では、バイナルフェンスのメリット・デメリットなどを詳しく解説します。

バイナルフェンスの特徴と歴史

まずはじめにバイナルフェンス(VINYL FENCE)とはPVC製(ポリ塩化ビニル製)のフェンスの総称です。そしてVINYLは日本語読みではビニールで、あのビニールです。つまりバイナルフェンスは特定の企業の商品名ではなく、「アルミフェンス」「木の柵」のようなニュアンスで「ビニール製フェンス」ということです。それでは他のフェンスと比べてどのような違いがあるでしょうか?

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バイナルフェンスの素材

バイナル(=PVC)は軽量で優れた強度、耐久性、耐食性、対汚性、対薬性を持っています。そのためブランドバッグやゴルフバッグのコーティングにも使われる他、海外では住宅のサッシなどでもよく使用されています。原料は天然塩由来の塩素が50%以上、他には石油由来のエチレンです。人体に無害なため、お子様やペットのいる家庭でも安心です。

バイナルフェンスの見た目

木を模したデザインが多いため、温かみやハンドメイド感があります。また全体的に線が太く、存在感があるため、お家の外観がガラッと変わります。どちらかといえば輸入住宅や海外デザインの住宅に良く合います。また、加工が容易なのでフェンスもさまざまなデザインを作ることができ、当社ではオーダーメイドも可能です。また、フェンス以外にも様々なエクステリア製品がオーダー制作できます。バイナルフェンスにバイナル製のデッキやパーゴラなどを合わせていくとより海外らしい雰囲気が出ます。

バイナルフェンスの歴史

1970年代より、アメリカで初めは牧場柵として使用され始めました。高耐久性や超低メンテナンスなバイナルフェンスはすぐに住宅のフェンスやゲート、デッキ、パーゴラなど様々なエクステリアに使われるようになっていきました。洋画や海外ドラマでも真っ白なフェンスに囲まれた家が登場しますが、木製に見えてバイナルフェンスであることが多いです。日本では1999年に当社が輸入を開始しました。現在では当社が扱うアメリカ製以外にも中国製のバイナルフェンスを取り扱う業者も増えてきました。近年はSDGsへの関心の高まりからバイナルフェンスの需要がさらに高まっています。

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バイナルフェンスのメリット

ここではバイナルフェンスのメリットを詳しく説明いたします。

ノーメンテナンス

通常フェンスは腐食していき、見た目が悪くなり、強度が弱まって壊れてしまいます。バイナルは木のように腐ったり、金属のように錆びたりしません。湿気や海風などより厳しい環境でも状態が変わらないのがメリットです。そのため、事故が少なく、塗装などのメンテナンスが必要ありません。

手触りがやさしい

バイナルは表面がツルツルしていて、金属に比べれば柔軟性があります。そのため、ぶつかったり、直接肌が擦れてもケガをしにくい素材です。例えばお子様がいる家庭で木製はササクレなどが刺さったりしないか心配ですが、バイナルがササクレることはありません。また、プールなど裸で過ごす場所であっても安全です。

軽くて丈夫

バイナルフェンスは他の素材に対して強度で劣ることはなく、軽い分安全です。大きな補強工事なしに高い柵が作れる他、台風などの強風にも耐えます。万が一倒壊したとしても軽い分、事故やケガにつながりにくいのもメリットです。

シロアリ被害がない

シロアリは風に乗ってやってきます。木製のフェンスに巣を作り、倒壊させることもあります。またそこで増殖したシロアリは家にも被害をもたらします。バイナルフェンスならばシロアリの心配はありません。

燃えづらい

バイナルフェンスの着火点は木材のおよそ3倍にあたる700度以上です。そのためカルフォルニア州の山火事では家への延焼を防いだ事例があったりするほどです。乾燥して風が強い冬場のバーベキューなどでも失火しづらいので安心です。

加工が容易

決まった形だけを販売されている業者もいますが、当社のようにオーダーメイドに対応する業者もあります。実現したいことや庭の形はそれぞれですのでエクステリアをこだわりたい方にはピッタリです。

環境に優しい

50%以上は天然資源である塩に由来する塩素です。多くの競合製品よりも製造に必要なエネルギーが少なく、温室効果ガスも節約できています。寿命が長いため、木柵に比べ交換回数が少なく環境への影響は少なくなります。破損した場合は部分交換も可能です。メンテナンスのために塗料や洗浄液などの有毒物質も必要としません。また、湖岸の擁壁や配管パイプなどへリサイクル可能です。

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バイナルフェンスのデメリット

バイナルフェンスにはデメリットもありますのでご説明します。

色のバリエーションが少ない

バイナルは主にホワイトが中心です。その他にはベージュ、グレー、ブラウン系などがあります。しかし、取扱いは少なく、決してカラーバリエーションは多くありません。その理由としては太陽光(熱)です。過去に様々なカラーがテスト販売されましたが、濃い色は日光の下では安定せず、変色したり、たわんだりという問題を起こしまた。結果としては現在ではホワイトが最も強く、他にいくつかの淡い色が販売されています。

和風住宅に合わせづらい

デザインが欧米由来なので、古くからの和風住宅に見た目が合わせづらいこともあります。また、日本のモダン建築も線が細いため、太いデザインのバイナルフェンスと合わせづらい場合があります。但し、日本と欧米と同じデザインの柵も存在するので、見た目を合わせたい場合は慎重さや工夫が必要です。

耐熱性が弱い

火には強いのですが熱には弱いです。70度を超えるとたわみが起きることがあります。熱を発する機械や、バーベキューコンロは距離をとって使いましょう。

取扱い業者が少ない

日本ではまだまだマイナーな商品です。そのため業者探しには苦労することもあります。特にデザインをこだわる方にとっては、バイナルでどんなことができるのかを業者が理解していないとアイデアの幅が狭まってしまいます。バイナルフェンスを設置したい場合は、インターネットを使って業者を探すところから始めましょう。

品質の見極めが難しい

バイナルフェンスはメーカーによって品質が異なります。同じ見た目のバイナルフェンスも素材の配合や生産過程で品質に差が生じます。実際にアメリカでは黄ばんだりたわんだりという問題が起きました。品質を一般消費者が見分けられないことが問題となり、アメリカフェンス協会ではVMAというバイナル専門の認定機関を設立して対処しました。バイナルの品質については取扱い業者のホームページや説明をよく聞いてください。

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まとめ:バイナルフェンスは長持ちしてデザイン性も高い

今回は、バイナルフェンスの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説しました。記事の内容をまとめます。

  • バイナルフェンスはPVC(ポリ塩化ビニル製)のフェンスのこと
  • 木や金属に比べて耐久性が高くメンテナンスフリー
  • 環境や人にやさしい
  • アメリカでは一般的な商品になっている
  • オーダーメイドもできる
  • カラーバリエーションは少ない
  • 取扱い業者はまだ少ない

いかがでしたでしょうか。お会いしたお客様に個別にご説明することはあっても、中々文章化できないでいた内容です。